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デイセーラーコンセプトが全く新しい世界を造り出します。従来
のクルージング艇は、セーリングよりも、キャビンの居住性が
重視され、セーリングの操作性よりも、コクピットの邪魔になら
  ないような艤装配置を施され
  て来ました。
  しかし、クルージング派が楽
  しむセーリングのスタイルが
  あっても良い。シングルが容
  易で、帆走性能が高く、それ
  を支える為の艤装が配置され
  硬い船体を造る。
  そして、何と言っても、極めて
  高いスタビリティーが、その帆
  走を容易にも、面白くにもして
  います。

  セーリングという行為は誰もが
楽しめる行為であり、何ら特別な事ではありません。それを
現実として、示してくれたののがデイセーラーコンセプトです。

状況の変化
アメリカでも、クルー不足はあるし、またクルーを確保し続け
る困難もあります。それに、オーナーが出たい時にいつでも
出せるか?と言う問題もある。多くのアメリカ人がヨットに、
住んだり、週末に寝泊りするような使い方をするわけでは
無い。気軽に出す事ができて、それも高い安定性と帆走性
能を持つ、そういうセーリングそのものを遊ぶ為に、キャビン
全盛時代にもかかわらず、そういう割り切り方を見せたヨット
これがデイセーラーです。それもシングルでのイージーハン
ドリングをも強調してます。

性能にこだわる

高い帆走性能とシングルハンドでの操作性のし易さを得る
為に、重心を低く、それも中途半端では無く、本当に低くして
その代わりに、非常に腰の強い帆走を得る事ができる。
帆走性能にもこだわりますから、船体は硬く、それで、実に
滑らかなセーリング感覚を得る事ができました。その代わり
に犠牲にしたのが、キャビンの広さという事になります。
  低いフリーボードの代わりに
  高い安定性を得たわけです。
  そしてキャビンはシンプルで
  良し、それがデイセーラーの
  コンセプト、その代わりに得た
  性能も大きい。通常のクルー
  ジングのそれとは、全くセー
リングの質が異なります。要は、キャビンを遊ぶのか、セーリ
ングを遊ぶのか?セーリングに割り切る事ができれば、ここ
迄できるという提案です。車に例えるなら、スポーツカーとい
う事になります。レースの為では無く、セーリングを遊ぶ、ス
ポーツする。そういうスタイルの提案です。  




世界はデイセーラーを求めている
このデイセーラーの出現によって、これまでのクルージング派
の様相が少しづつ変わってきました。それは、セーリング自体
が面白いものであるという事です。これまではレーサーの域で
あったセーリングを、クルージング派の方々が容易に。しかも
質の高いセーリングを経験できるという事です。



セーリングの滑らかさ、質の高さ、高いスタビリティーの効力等
これほどセーリングにとって有難いものは無い。容易である操
作は、容易だから何もしないで良い、簡単だとも言えます。しか
し、一方で、容易だからこそ、いろいろ操作をして遊ぶ事ができ
るとも言えます。

ブームバングを使い、バックステーアジャスターを使い、カニン
ガムを使う。使って遊ぶという事を楽しむ。そして、それに対す
るレスポンスの良さが、味わいとして体に伝わり、心に残る。

世界はそういうセーリングというエキゾチックな遊びを、もう一度
取り戻したいと願い、そこにデイセーラーを見たわけです。たった、
1時間や2時間程度のセーリングであっても、実に面白い体験と
して、マリンライフの質を変えました。できるだけ何もしないで良い
楽を求めてきたクルージング。しかし、本当の面白さはしないより
して遊ぶ事です。楽が面白いわけでは無い。

長い旅というヨットもあります。それもヨットの良さですが、それだ
けでは無く、レーサーが遊んでいたセーリングを、簡単に味わう
事ができるヨット、遠くに行かずとも、セーリングそのものがこん
なに面白かったのか、と思わせてくれるヨット、それが今日のデイ
セーラーです。

レーサーでも無い、ただのクルージング艇でも無い。セーリングそ
のものを純粋に味わう為のヨットです。

もう一度、セールフィーリングを味わおう。それが、このデイセーラ
ーを端的に表しています。キャビンに代えて、セーリングを!!!
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